こんにちは。モウカクです。
前回に続き、記事を見てくださりありがとうございます!
前回の記事が気になるよ、という方は、以下よりどうぞ ↓
書き始めた当初の想定より遥かに長くなってしまった体験談。今回でいよいよラストです!
ここまでお付き合いいただいたこと、本当に感謝しています。
それではラスト回、今少しお付き合いいただければと思います。
ではまとめとして、この営業電話ミッションで私自身が得たものを以下にて分かち合いさせていただければと思います。
まずは一歩踏み出す! ~未経験者から経験者になる!~
なんといってもこれです。「何事も一歩踏み出す」。
「成功するためには行動だ」とか「仕事や人生を上手く進めようと思うなら、やりたいことについて行動しなさい」などと良く言われます。
これ、営業電話の経験を経た観点でお話させていただくと、「本当にそうだなぁ」と素直に思います。
「行動することで人生が変わる!」という言葉も良く聞きますが、私なりに解釈すると、
「まず経験して何らかの結果(=経験値)を得る。この経験値が貯まることによって、実力やスキルが上昇し、仕事や人生を上手く進めることが出来るようになる」
と捉えることができます。
営業電話ミッションを始める前の私は、営業電話を1度も掛けたことがなく何を話せば良いのかも分からない未経験者でした。
ですが、1件。1件営業電話を掛けたら、もう経験者になるのです。
電話を掛ける前の緊張感、話の切り出し方、先方の反応、得られた結果。全てが営業電話の「経験値」として自分の中にストックされ、経験者の仲間入りです。
本当に不思議なもので、1回。
何事も1回経験を踏むと、2回目以降は少し負担が軽減するものです。
自分自身を「経験者」と認知して物事に取り組むとき、取り組み方に余裕が生まれるのです。
料理や車の運転など、皆さんもこのような経験したことがあるのではないでしょうか。
とはいえ、未経験の物事に対して「失敗するのが怖い」、「上手くいかない時のことを考えると一歩踏み出せない」という方、気持ちはとっても良く分かります(私もそのタイプでしたから(苦笑))
そういう方は、成功,失敗という概念を一度外して、「何らかの結果(=経験値)を得る」という視点で取り組んでみてはいかがでしょうか。
私自身、営業電話の際に門前払いだった件数は数え切れません。最終的なレスポンス率も0.6%。平均と言われる1%を下回っていますし、見る人によっては失敗してるのかもしれません。
でも私は失敗とは捉えていません。あの営業電話の経験があったからこそ、その後のキャリアで取引先との折衝に物怖じしなくなりましたし、今ではこのように物事の取り組み方や進め方について情報発信できています。
これは結果的に、私にとってはとても大きな成功体験となったのです。
経験値の量に比例して、自分の出来る幅が拡がる!
2点目。得られた結果(=経験値)の量に比例して、自身のスキル、実力がいつの間にか上がり、物事の出来る幅が拡がっていくのです。
営業電話の例で言えば、
未経験状態 → 1件経験済み → 50件経験済み → 素っ気ない対応された時に粘れるようになる(例:「ウチいらないよ」→ 「他の担当者を紹介いただけないか…」)→ 電話のペースがあがる → 反応が返ってきた顧客に対して、もっと良い結果を引き出したいと考える。
といった感じですし、他では料理を例にすると、
未経験状態 → 初めて果物ナイフでリンゴの皮を剥く → 凸凹に剥ける → 何回か剥いてるうちに凸凹なく綺麗に剥けるようになる → 包丁で野菜を切ってみる → 大きさバラバラ → 綺麗に切れるようになる → 簡単なレシピの料理にチャレンジする → レシピの難易度を上げる → 創作料理を作るようになる。
車の運転なら
未経験状態 → 教習所で初めて運転 → 仮免取得 → 初の路上教習 → 本免許取得 → 自宅の近所運転 → 隣町まで運転 → 高速道路運転 → 県外まで長距離運転
こんな感じですね。
どうでしょう。いずれも最初の未経験状態よりは遥かに高いレベルの行動や思考をしていることが分かると思います。
そして、これは皆さん普段から意識している事でしょうか。おそらくほとんどの人は意識していないと思います。料理や運転などは、普段やってるうちに気がついたら・・・といった感覚なのではないでしょうか。
そうなんです。経験値とは意識的に積み上げようとしなくても、物事を経験する毎に自然と貯まっていくのです。そしていつの間にかレベルアップして実力やスキルがあがり、物事の出来る幅が拡がっていくのです。
特段難しく考える必要はありません。「やってみようかな」と思ったことをまずは経験してみてください。その経験の数だけ、自分の出来る事の幅が拡がっていくかも・・・と考えたら、楽しくありませんか?
どうしても一歩目が怖かったら・・・
先ほども触れましたが、中には「失敗したら…」、「上手くいかなかったら…」と考えて、なかなか一歩目が踏み出せない、という人も多いと思います。
そんな方々に向けて、私が取り組んできた考え方をご紹介させていただきます。
いやいやいや。何言ってるんすか。
「失敗したくないから色々考えてるんでしょ、何も考えるなってどういうコト?」
…言いたくなる気持ち、よく分かりますが・・・
何も適当に言ってるワケではありません。
私の経験から言わせていただくと、頭の中で色々考えている時、ほとんどの場合動きが止まります。
頭の中で、行動しないための言い訳を探し、自分自身で納得してしまっているからです。
「失敗したら(イヤな思いをするから行動しない)」
「上手くいかなったら(怖いから行動しない)」
というように。
これは心理学・コーチング的視点でいうと、人間には自身が現状心地良いと感じている「コンフォートゾーン」といわれるゾーンがあり、このコンフォートゾーンに自分がいる時は安心感を得られる、と考えられています。また、自身が心地良い状態に留まろうとする機能のことを「現状維持機能(ホメオスタシス)」と呼びます。
人間は未経験の事については怖く感じるものです。未経験の物事はコンフォートゾーンの外にあるからです。また自身がその物事を経験しない限り、その物事は決して自身のコンフォートゾーンにはなりません。
言い方を変えると、よほど出来る理由を意識的に考え続けない限り、人間が皆持ち合わせている現状維持機能によって、無意識的に「行動しない理由」を考え、納得させているのです。
だったら、いっそのこと何も考えず、まずは経験して自身のコンフォートゾーンを変える選択をした方が、結果的に成功への近道だと思うのです。
そして「その場のノリ」。これも理由があります。
いくら頭で考えたとしてもいざ実際に体験してみると、思い通りに進むことなどほぼありません。大抵予想外の出来事に遭遇します(苦笑)
この時、頭の中で事前にシミュレートして臨んでいる状態だと、いざ予想外の事態になったときにかなりの確率でフリーズします。体験者は語る(苦笑。2回目)
私は会社員時代、営業の他に企画・イベンター職として各種イベントの設営、進行に携わった経験があります。
あるイベントで当日イベント責任者とMCを兼任で担当した時の話。
まだ経験が浅かった頃の私は、MCとして当日の進行を間違えてはいけないと思い、当日の進行マニュアルを頭に叩き込み、事前に脳内で繰り返しシミュレートして臨みました。
MCとしては間違いなく進められる!そう自信をもって臨みました。
ところが。当日になって、他のイベントスタッフが数名体調不良により欠席。
人員補充も間に合わず、MC以外の業務も行わなければいけなくなったのです・・・
当日責任者ではあったものの、他業務は他スタッフがやるものという考えで、MCとしてのシミュレートしかしてなかった私は大パニック。他の業務について全く把握してなかったため、何をすべきか分からずに右往左往し、当日の参加者に大きな迷惑をかけた、という経験があります。
このように、事前にシミュレートしてから物事に臨むのは大変素晴らしいのですが、同時にその物事に対して自分の出来る幅を予め制限してしまう、という事でもあります。学校のテストでヤマを張って臨むようなものですね。
上手くハマればとてもスムーズですが、少しでも外れてしまえば、全く太刀打ちできなくなるリスクをはらむ諸刃の剣・・・それならば、あらかじめ事前準備は7、80%くらいに留めておき、あとは当日の流れに身を任せる、そのくらいの心持ちの方が楽に物事に臨めます。
決して「いい加減」ではなく、いっそのこと最初から不確実な要素(あそび)を持っていた方が良い、ということです。万一、当日になっていざ不測の事態が発生したとしても、その場での判断という体験を積み重ねることで、臨機応変な対応力も身に着けることができます。
いかがでしょうか。
きっかけは電話営業担当という上司からの業務命令でした。振り返ってみると決して乗り気で取り組んでいたワケではなかったと思いますが、結果として、その後のキャリアにおける取引先との折衝などに大きく役立ちましたし、上述したような様々な気づきを得ることが出来ました。
これも、まずは電話営業を一歩始めてみて、少しずつ「経験値」を貯めていったことで得られたことか思います。
皆さんも日々のお仕事や生活の中で、苦手なこと・やりたくないこと等が出てくると思います。向き合いたくない、逃げたくなる気持ちも理解できます。
しかし、何事も一歩取り組むと「経験」が得られます。その経験はあなたを大きく成長させるきっかけになるかもしれません。ぜひ結果をおそれず、様々な経験を経て成長に繋げていただければと思います。
よろしければモウカクの電話営業体験記、物事の取り組み方の参考にしてみてください。
それでは、今回含め、長々とこの体験記にお付き合いいただき、大変ありがとうございました m(__)m
体験記の過去記事を確認してみたい、という方は以下よりどうぞ ↓↓
コメント