こんにちは。モウカクです。
5月に入りましたが、みなさん新年度の生活には慣れてきましたでしょうか。
今回は、先日ニュース記事になっていた「新年度で入社当日から数週間で退職する新社会人が続出している」件について個人的に思うことについて書いてみたいと思います。
私自身、会社員時代にメンターとして多くの新入社員・中途社員の悩み、相談と向き合ってきました。
その中でも多かったのが・・・
僕、配属が希望と違うんです…やりたいことじゃないし、この会社続けていこうか迷ってるんですけど、どうしたらいいですか？
入社したら私が思っていた環境と違うんですけど、辞めた方がいいんですかね？
といった相談内容です。この類の相談内容は本当に多いです。
上記の記事を読み、私が過去に受けてきた相談内容と非常に近しいケースだなと感じたので、以下では私がメンターとして新入社員・中途社員に対応していた考え方をベースに、記事にあった入社早々に退職する新社会人について思うことを書いていきます。よろしければ最後までお付き合いください。
「自分の希望通りにならないから辞める」は単なる自己弁護
まず先日、ネットのニュース記事で取り上げられていた「入社から１ヶ月以内で退職する新社会人が続出している」ということについて、個人的にはすぐ退職してしまう新社会人について肯定的には捉えていません。
もちろん理由はそれぞれあると思います。契約内容と全く違う業務であった、モラハラやパワハラなどが横行しているなどの理由であれば仕方ない部分もあると思います。
ここで取り上げるのは所謂「自己都合」で退職する新社会人です。
先日の記事の中で特に気になったのは、退職を決断した理由でした。
配属希望を出したのに通らなかったから
配属ガチャに負けたから
希望が通らないなら、会社にいる意味がないから
このような退職理由が並べられていましたが、率直に言って考えが非常に甘いと感じてしまいます。
これは言い換えると「自分の思い通りにならないなら辞める、向き合わない」ということになります。
この考え方、冷静に考えるとおかしいですよね。
自分の人生、全て自分の思い通りに生きてこれた人ってどれだけいるのでしょう？ほぼゼロだと思います。
個人的に上記のような考えが非常に甘いと感じてしまうのは、「自分の思い通りにならないならやらない」という思考のもとで行動を続けると、堪え性がなくなり逃げ癖がついてしまうからです。
人生生きていれば、仕事でもプライベートでも思い通りにいかないことは山ほどあります。ですが思い通りにならないことから目を背け、逃げ続けているうちは人として成長は見込めません。
記事にあった「配属が希望通りでなかった」という退職理由を例に考えると、、、
配属希望を出したのに叶わなかった…
あくまで希望ですよね？実際の配属先を決める最終決定権は企業側にあるはず。
配属ガチャに負けた…
会社員であれば異動はつきものです。たとえ現時点で配属希望が叶ったとしても数年後には異動の可能性があります。異動の辞令が出たら辞めるということ？
希望が通らないなら、会社にいる意味がないから
他の部署で会社にいる意味は見いだせなかったのか。
だとすればそもそもなぜこの会社を選んだのか？
という企業視点での反論が出来てしまうので、はっきりいえば理由になっていません。厳しい言い方をすれば「自分の考えの甘さを隠すための自己弁護」です。
このようなタイプは、仮に次の企業に採用されたとしてもまた思い通りにならないことが発生したから辞めます、ということを繰り返すジョブホッパーになる可能性が高いといえます。
「じゃあ個人で稼げばいいじゃん！」という声もあるでしょうが、個人でやるにしても同じです。むしろ順風満帆にいかないという視点では会社勤めより遥かに厳しいでしょう。世間はさほど甘くありません。
大層なことを書いてしまいますが、人生の醍醐味って「思い通りにいかないことにどう立ち向かって乗り越えていくか」の繰り返しだと思うんです。
そこに向き合わない、逃げるという思考パターンを繰り返しているうちは、自分自身の成長や可能性をそれだけ妨げていると言えないでしょうか。
思い通りにならないことの先に自分の可能性がある
もしこの記事をここまで読んでくださったみなさん（特に新社会人の方々）で、すでに会社を辞めてしまったという方に考えてほしい視点があります。
それは「思い通りにならないことの先に自分の可能性が眠っているかもしれない」ということ。
たとえば、配属希望が叶わなかった場合。
例として、配属希望は「企画」だったけど実際は「営業」配属だったとかにしましょう。
確かに今は営業です。でも営業経験を積むうちに顧客ニーズが分かり、企画に活かせるかもしれません。
また、2～3年後には「企画」への異動も十分にあり得る話です。
「希望が叶わなかった」のではなく、「希望を叶えるためには経験を積む必要がある」ということなのです。
この視点を見落としていないでしょうか。改めて考えてみて欲しいです。
個人的な結論ですが、配属が自分の思い通りにならず会社を辞めてしまった新社会人の方々は以下のような傾向があるのではと感じます。
・現時点ですぐに自分の思い通りにならないことがあったら、そこに向き合わずに逃げる
・自分の思い通りに働ける会社に出会うまで探し続ける
あくまでも私の経験談からの意見ではありますが、はっきり言って自分の思い通りに働ける会社に出会うのは非常に困難です。大半は会社に属する中で思い通りにならないことに数多くぶち当たります。そこでどう向き合っていくかでその後の成長が変わってくるのではないでしょうか。
思い通りにならないことの先に自分の可能性が眠っているかも、という視点。
ぜひ一度考えてみていただければと思います。
それでは今回はこの辺で。長々お付き合いいただき有難うございました m(__)m
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