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行動で示すということ ~「不動心」の体現~

考え方・捉え方
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こんにちは。モウカクです。
先日から、田原俊彦さん(トシちゃん)の歌番組でのパフォーマンス、SNS等の動画やネット記事等から感じられた仕事への姿勢などを見て率直に感じたことを記事にしましたが、思いのほか反響をいただき驚いております。
個人的にトシちゃんのカッコ良さ・人間性について色々な観点から深堀りして学んでみたいとの思いから、今回は調子にのりまして第三弾。「トシちゃんのカッコ良さ・凄さ」について別の視点から私が感じたことを記事にしたいと思います。(ファンの方、気を悪くされたらすみません m(__)m)

今回は考え方の核・コアとなる部分の「座右の銘」や「人生観」にフォーカスして個人的に考えたり感じたことを書いていきます。よろしければ最後までお付き合いください。

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キーワード「不動心」

トシちゃんの考え方のコア・核がどこにあるのか。これを知りたく調べていると、とある記事に辿り着きました。
今年、2024年4月にフジテレビ「ノンストップ」にトシちゃんが出演し、自身が大切にしている言葉について語っていたのだそうです。(放送当時は私がまだトシちゃんに関心を持つ前でした)

その言葉が「不動心」。
言葉の意味合いは「何事によっても揺れ動くことのない精神、不動の心を意味する表現。動揺したり浮ついたりすることのない、泰然とした境地を意味する語(引用:実用日本語引用辞典)」となります。またWikipediaによれば、日本の武道・芸道などで、進化を求める修行において哲学的かつ精神的な側面で効果をもたらす概念とあります。

この「不動心」という言葉、元プロ野球選手の松井秀喜さん等、多くの著名人の方々が座右の銘として用いられていますが、私はこの「不動心」という言葉から真っ先に浮かんだ人物が1名います。

誰かというと、大相撲の現役横綱である第73代横綱 照ノ富士春雄関です。
照ノ富士関はこの「不動心」という言葉を横綱昇進伝達式における口上にて述べています。
(大相撲界では、横綱と大関という番付に上がる際に伝達式で口上を述べる習わしがあります)
その口上が以下のもの。

「謹んでお受けいたします。不動心を心がけ、横綱の品格、力量の向上に努めます」

個人的に、この2人は人間性・人生観などでとても通ずるものがあるのではないかと感じています。
以降で、より細かく紐解いていきたいと思います。

「今出来ることを徹底的にやる」というマインド

2人に通ずる共通項を紐解いていく前に・・・
相撲に詳しくない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単に横綱照ノ富士関についてご紹介したいと思います。
照ノ富士関は大相撲界の番付最高位、第73代目の現役横綱です。2024年7月現在32才です。
通算成績などの詳細については以下リンクよりご確認ください。

照ノ富士関は初土俵(いわゆるデビュー)から約4年で、横綱に次ぐ番付である大関に昇進します。
当時はすぐにでも横綱か、と期待されていたのですが、膝の大ケガ・病気などが重なって成績も低迷、長期休場を余儀なくされ、復帰した場所での番付は下から2番目の序二段にまで下がっていました。
そこから努力を積み重ねて番付を戻し、遂に最高位の横綱に上り詰めたのです。
現在はケガの影響で休場が続き、思うような成績がなかなか残せていない状況ですが、状態を良くしてまた強い相撲をみせてもらいたいと思います。

以上、簡単に照ノ富士関について簡単にご紹介しました。
では本題の、共通項はどこにあるのかについて、掘り下げてみたいと思います。

人生曲線が似たような傾向を示している

共通項の1点目は、年齢の違いこそあれ、これまでの人生曲線が割と似たような傾向を示していることです。
誤解を恐れずに言えば、「デビューから順調にキャリアを積み重ね、若くして業界のトップクラスの地位につくも、
事情によりその後しばらくの間不遇の時期を過ごす。ただ不遇の時期も努力を積み重ね続けた結果、再度上昇傾向に転じている」
という特徴がみてとれます。

具体的にみていきましょう。
私の調べた限りの少ない知識で書くのも大変恐縮ですが、トシちゃんのこれまでのキャリアを振り返るとおおよそ以下のような感じかと思います。(もし「違ってるよ!」という箇所がありましたらコメントなどでお教えいただけれれば大変有り難いです)

一方の照ノ富士関は・・・

いかがでしょうか。
試しに2人の人生曲線を作成してみると、おおよそ以下のようになるのではと思います。
(あくまでも私の個人的目線で勝手に作成したグラフですので、匙加減などはご容赦を… m(__)m)

また、2人の経歴を調べて人生曲線を考えさせてもらった上で個人的に思ったことは、いわゆる不遇の時期に後ろ向きなマインドになっていないことに、とても感銘を受けました。
トシちゃんであれば、上記記事の中で「表舞台に立っていない時も、ステージに立てていたし、結婚して家族が出来て子供が生まれて、父親として満喫させてもらった」と述懐しています。
照ノ富士関であれば、「この状態から自分がどこまで通用するのか試したい」「また番付を上げていく楽しみを味わえると考えれば良い」というマインドで稽古に励んでいたそうです。

2人とも「その時期だからこそ出来ること」に視線が向いているのです。
言葉にすると簡単なように見えますが、これは本当に凄いことだと思います。
私達人間は、一旦生活や社会的地位のステージが上がると、そのステージが下がるのを受け入れることが中々難しい傾向があります。「自分はこんなハズじゃない」「こんな状況はおかしい」などとプライドが邪魔してしまい、自身の現状を認められないからです。
その点で考えると、2人は自分の現状を俯瞰で捉えて受け入れ、その都度自分が置かれているステージ上で「進むべき道・やるべきこと」を見定めているのだと思えます。

人生の良い時・悪い時関係なく、「都度自身の進むべき道・やるべきこと」を見定めてそのための行動に向かう。その積み重ねの結果が、周囲の状況に流されることのない「不動心」の形成に繋がっているのではないか、そんな風にも思えます。

個人的には人生が上手く立ち行かない時、陰日向にいる時に人間の本質的な強さが出るものだと考えています。その点で考えると、2人とも人間として本質的に「強い人」なのだろうと言えます。

「やる」と決めたことは徹底的にやり抜く

共通項の2点目は、「やる」と決めたことは徹底的にやり抜いている姿勢が見てとれることです。
トシちゃんであれば、毎年のように新曲をリリースしてコンサートツアーを行い、ファンの前に立ち続けること。
前回の記事で会社組織に例えてしまったのですが、「歌手・アイドルとして永続的に活動する」という目的のために、経営目標(固定ファン層の維持、新規ファンの開拓、売上増)達成に向けて、その時々で出来る経営戦略(楽曲リリース・各種イベント)を徹底的にやり抜いています。

一方の照ノ富士関は、土俵への復帰を決めた際に「自分に出来ることはなにかを考えて、それを徹底的にやる」と決めています。(自身の著書「奈落の底から見上げた明日」で書かれています)

・復帰に向けて、約1年かけて専門家と共に体力作りに励む(1年半のうち休んだのは20日のみ)
・1日24時間の大半を相撲に費やす(稽古以外に動画視聴研究、体作りのための休養・睡眠など)

私達は「やる」と思うことは割とすぐ出来ると思います。一方で「やる」と決めることが出来る人は中々いないのではないでしょうか。
「やる」と思うだけでは、実は良い結果に結びつきにくいのです。「やる」と思って計画を立てても、予定通りに事がすすまないことを理由に計画自体を取りやめてしまったり、上手くいかない時に「このままで大丈夫か?」と不安が勝ってしまい、「やる」と思ったことへの自信が揺らぐからです。(ダイエットが良い例かもしれないですね。痩せたいと思って始めたものの、思ったように結果が出なくて「やっぱり無理」と諦めてしまう。。。私は過去何度これを繰り返したか分からない・・・orz)
一方、「やる」と決めたらどうでしょうか。予定通りに事が進まなかろうがなんだろうが、自分が決めたことを「やる」のです。先ほどのダイエットに例えれば、1ヶ月続けたけど効果ない…などと一喜一憂はしない筈です。3か月、半年、1年であろうが、自分が決めたゴールに向けて「やる」と決めたことをひたすらにやり続ける。その積み重ねが目標達成という成果にも繋がるのだと思います。

言葉で表現するのは簡単ですが、「やる」と決めてそれを継続するというのはなかなかに大変です。
自分軸を明確にもっていなければいけませんし、周りの環境や雑音に流されない強さが必要になるからです。
2人に共通する「やる」と決めたことは徹底的にやり抜いている姿勢。これは言い換えれば、自分の軸を明確に持ち、決して周りに流されることがないという「不動心の体現」と言えるのではないでしょうか。

「引き際」を知っている

共通項の3つ目は、2つ目に通ずる部分でもありますが、「引き際」を知っていると感じることです。だからこそ限界までのチャレンジを続けているように見えます。
トシちゃんは上記記事で「70才まで足を上げ続ける」、先日のうたコンでは「90まで上げ続ける」と発言しています。一方の照ノ富士関は、今後の目標として「幕内最高優勝10回」を公言しています。(現時点での幕内最高優勝回数は9回)

個人的意見ですが、上記の目標は2人とも達成する自信があるのだと感じます。具体的なイメージも出来ているのでしょう。
逆を言えば、自身の引き際も知っているということだと思うのです。具体的なことは本人達にしか分かりませんが、おそらく2人とも自身の中でパフォーマンスに対して常に明確な基準があり、「その基準以上のパフォーマンスを出せる」と思っているうちはチャレンジし続けるのでしょうし、「基準以上のパフォーマンスが出せない」と判断した時には潔く引くのではないか、と思うのです。

言い換えれば、目標に向けて「やる」と決める。あとは目標達成までひたすら徹底的に繰り返す。その「やる」と決めていることが出来なくなった時が引き際だと知っているのだと思います。
周囲の状況や声は関係なく、目標に向けて「やる」と決めたことを今日1日もやるのかどうか。ある意味ではとてもシビアな判断を自分自身に課しているとも言えます。ストイックということですね。
自身の行動基準は「やる」と決めたことを継続するかどうかの2択であって非常にシンプルです。このシンプルな行動基準に至るには、余計な思考はどんどん削ぎ落とさねばなりません。この行動基準に至るに不可欠な要素の1つが不動心ではないでしょうか。

まとめ ~言葉と行動の2軸から形成された「不動心」~

以上、今回はトシちゃんが大事にしているという言葉「不動心」をベースに、私が生き方・考え方のロールモデルのお1人として参考にさせてもらっている、横綱照ノ富士関との共通項などを交えて書かせてもらいました。

言葉で「不動心」と口にすること自体は簡単です。ただ行動で続けていくのは大変難しいことだと思います。
2人に共通するのは、苦しい時期、いわゆる陰日向の時期にこそ「自分の進むべき道(ゴール)を設定し、やるべきことを見定め、ひたすら愚直に取り組む」ことを徹底して継続したこと。
(本記事では取り上げていませんが、他に不動心を座右の銘にされている著名人の方々も、上記の考え・マインドがあったのだと思います)

その結果、外部の状況や周囲の声に流されることなく、自分のやるべきことに邁進出来ているのだと言えます。
言い換えれば、上記行動を日々積み重ねることにより、結果として「不動心」のマインドが確固として形成されたのではないかと感じるのです。
言葉だけではない、行動として積み重ねてきた生き様の中に、何事にも動じることなく受け入れて前に進む「不動心」をみてとれるのです。そこに惹き付けられるのではないでしょうか。

トシちゃんは1980年代に「教師びんびん物語」という連続ドラマで熱血教師役を演じていたことも広く知られていますが、年月を重ねて一層深みを増したトシちゃんの教師役、見てみたい気もします。存在感だけで説得力がえげつなさそう…
(ドラマ放送当時のことはぼんやりと記憶にありますが、当時は共演の野村宏伸の方が印象に残ってたんですよね。。。ファンの方ごめんなさい m(__)m )

個人的意見ですが、年齢を重ねてのチャレンジ・地位やステータスが下がってからのチャレンジというのは、「自身の限界(伸び代)へのチャレンジ」だと考えています。
自身の限界(伸び代)に対してひたすらにチャレンジする姿勢は、ともすれば「ダサい」「カッコ悪い」という声も一部で聞こえてきそうですが、それは本気で頑張ったことがない・または自身の限界にチャレンジしたことがない人がいうことだと思います。
本気で頑張った経験がある人や当時の自分自身の限界にチャレンジしたことがある人であれば、その経験や姿勢がいかに尊いものか分かるはずです。だから本気で応援したくなるのだと思います。熱量は伝播する・波動は同じ波動を持つものに伝わる、と言われたりしますが、これに近いかもしれません。

トシちゃんは今月後半から、自身のデビュー45周年記念のコンサートツアーが始まります。
「45年目のトシちゃんだから出来るパフォーマンス」、また「45年目のトシちゃんにしか出来ないパフォーマンス」の両軸で、元気でカッコ良い姿を見せて欲しいと思います。
また、照ノ富士関も明日(7月14日)から始まる名古屋場所への出場を明言しています。ケガの影響などで途中休場が続いていますが、ぜひ強い横綱相撲を見せていただきたいなと、いち相撲ファンとして願っております。

それでは今回はこの辺で。長々お付き合いいただき、有難うございました m(__)m

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