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基礎・原点を大切にするということ

考え方・捉え方
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こんにちは。モウカクです。
先日、田原俊彦さん(トシちゃん)の歌番組でのパフォーマンスを見て率直に感じたことを記事にしました。
そちらの記事が思いのほか反響をいただけたこと、また個人的にトシちゃんのカッコ良さについてもう少し深堀りして考えてみたいとの思いから、今回は調子にのりまして「トシちゃんのカッコ良さ・凄さ」について別の視点から私が感じたことを記事にしたいと思います。(ファンの方、気を悪くされたらすみません m(__)m)

今回は「プロ意識の高さ」、「戦略」、「セルフブランディング」という、ややビジネス的な側面にフォーカスして感じたことを書いていきます。
私は過去にイベント運営会社で長年勤務しており、イベント運営スタッフや運営責任者、またイベント運営に関するコンサルティングの経験がありますので、そちらの視点を含めて書いていきたいと思います。よろしければ最後までお付き合いください。

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「縁を大切に」という姿勢から見えるプロ意識の高さ

1点目は「1つ1つの縁を大事にする」姿勢から感じ取れるプロ意識の高さです。
これを感じたのは、先日アリオ八尾(違ってたらゴメンナサイ)で実施された新曲リリースイベントでの出来事を知った時です。

SNSのXなどで、その当時の動画がいくつか上がっていますので、詳しくはSNSで検索いただければと思いますが、この日のリリースイベントで新曲を披露中に音響トラブル?で曲の後半で音が流れなくなったにも関わらず、そのままアカペラで歌い上げ、歌い終わった後にトラブル元?となった音響スタッフをイジることで会場を笑いで包み、音響トラブルを含めてエンタメとして昇華していたのです。

イベント運営のスタッフ・会場責任者を務めた経験者の視点で申し上げれば、イベント開催時に万一トラブルが発生した場合、主催者として真っ先に意識すべきことは来場者にイヤな思いをさせないこと。そしてその役目は主催者のスタッフ(責任者)が担うことが大方になりますが、当該イベントでは演者であるトシちゃん本人が「スタッフをイジる」ということでエンタメとして昇華。つまり、トシちゃん本人から「来場者にイヤな思いをさせてはダメ」という意識・姿勢が感じ取れるのです。
結果、「音響トラブルが起きたことにより、本人のアカペラ歌唱のパフォーマンスが聞けたうえに、歌唱後のスタッフイジリのオマケつき」という、特別感のあるプレミア演出になった感すらあります。
(もちろん、トラブルそのものはあってはいけないことなのは前提になりますが)

「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、個人的には「ピンチの時に試されるのはその人のもつ人間力(度量や器)」だと思っています。その点では当該イベントでのトシちゃんの対応は人間力の大きさを見せつけられたようで感嘆しました。

また別で細かなことですが、上記の内容以上に私自身が「この人は凄い人だ!」と思えたことがあります。
イベントの終了後、来場者が大方去った後に会場に深々とお辞儀をしていたことです。

あまり気にしない人もいそうですが、個人的に声を大にして言いたいです。
「これは凄い事なんです‼」と。

イベント運営スタッフ・責任者の経験がある立場から言わせてもらうと、何かしらのイベントを企画・実施となった際、欠かせない要素の1つが「会場」です。室内であれ、野外であれ、場所を確保できない限りはイベント自体の開催がままならないからです。
私自身、イベント運営会社在籍時には長年会場確保も担当していました。
会場確保というのはそう簡単に出来ることではありません。大半は半年~1年後までのスケジュールはほぼ埋まっていますし、ある程度規模が大きい会場になれば、2~3年単位で予定埋まってるというのもザラにあります。
会場確保の経験がある人なら共感いただけると思いますが。イベントが開催できることは当たり前ではないのです。

その会場確保について、私が必ず心掛けていたことがあります。それは「会場自体に対する感謝・リスペクト」
イベント開催で使わせていただく際、その都度出来る限り足を運ぶようにしていました。また、イベント当日には会場に到着した時には「よろしくお願いします」の意味で一礼してから会場入りし、イベント終了後は「有難うございました、またよろしくお願いします」の意味で一礼してから会場を後にすることを徹底していました。
当時の上司や同僚からは「何やってんだ?」と怪訝な目で見られていました。確かに見る人によっては「何やってんの」と言いたくなるのかもしれませんが、私は会場自体への感謝・リスペクトを忘れないことが、その後の継続したご縁につながるものだと信じていたからです。

話を戻しましょう。リリースイベントで会場に深々と会場に一礼していたトシちゃんを見て、「この人はイベントが出来ることを当たり前だとは思っていない。イベントが出来たこと自体へのお礼を会場にしているんだな」と感じたのです。そして、「また次回もよろしくお願いします」という意味も込めているでしょう。

私の経験上の話で恐縮ですが、会場へ感謝・リスペクトの気持ちをもって接していると、不思議とご縁は継続するものです。無機質なものとはいえ「どこかで見られているんだな」と思えます。
トシちゃんのリリースイベントが同じ会場で実施されているのか、正直把握はしていませんが、会場への感謝・リスペクトの姿勢がある限りは会場とのご縁は良好だと思えます。

目的・目標・戦略がブレず、活動に一貫性がある

トシちゃんの活動をざっと調べさせてもらった限り、例えが変かもしれませんが、会社組織でいう「経営目的・経営目標・経営戦略」が明確に定まっていると感じます。
以下の様に例えるとどうでしょうか?

経営目的:「歌手・アイドルとして永続的に活動する」
経営目標:「固定ファン層の維持と新規ファンの開拓、売上増」
経営戦略(既存):「楽曲の定期的なリリース・コンサートやイベントによる固定ファンの維持」
経営戦略(新規):「新たなコンセプトへの挑戦による新規ファン層の開拓」

ここまでは容易に想像できます。いわゆる「計画」です。問題は「いかに継続できるか」です。
会社でもそうですが、計画を立てて予定通りに事がすすまないと予定変更を行ったり、計画自体を取りやめたりはザラにあります。上手くいかない時に「このままではダメだ」と不安が勝ってしまい、現状の活動に自信が持てなくなるからです。

話をトシちゃんに戻しましょう。
私が知っている少ない知識でいうのも大変恐縮ですが、トシちゃんの活動には一貫性があるように思えます。「歌手・アイドルとして永続的に活動する」という目的のために、経営目標(固定ファン層の維持、新規ファンの開拓、売上増)達成に向けて、その時々で出来る経営戦略(楽曲リリース・各種イベント)に愚直に取り組んでいるように見えるのです。

これはなかなか簡単なことではないと感じます。
見渡してみれば、経営戦略が上手くいかないことに端を発して経営目標に影響が出始め、最終的に経営目的にまで影響が拡がるケースも良くあると思います。一方でトシちゃんの活動を見ていると、「経営戦略」の結果がどうであれ、経営目的・経営目標への影響は出ないような活動スタイルが個人的には見てとれるのです。
要は、経営戦略の結果に一喜一憂せず、経営目的・経営目標の達成に向けてその時々で出来ることを愚直に実施している、ということになります。

その中でも「固定ファン層を大事にする姿勢」、これは会社組織に例えると、組織が永続するための要素として重要なことである「いかに自社商品のファン(リピーター)を作れるか」ということにしっかりと意識が向いていると言い換えることが出来ると思います。
長く活動するための大事なことに目が向いている姿勢は、「プロ・社会人」として見習うべきではないでしょうか。

セルフブランディング

3点目はセルフブランディングの観点です。
要は自社商品をどうイメージづけするのかという話なのですが、トシちゃんの場合は「歌手・アイドル」を生業としているので、自分自身が商品・コンテンツとなります。

ブランドイメージを図る指標には様々なものがあると思います。
歌手・アイドルのブランドイメージを図る指標となると、歌唱力・ダンス・衣装・ポージングなどなど。。。
私は業界に関する知識はないので、歌唱力・ダンスなどのスキル云々をいう立場ではありません。
ただ私個人の考えを言わせてもらうと、歌手・アイドルにとって、歌・ダンス・パフォーマンスなどの要素が「その人に似合っているのかどうか」というのが重要な要素ではないかと感じるのです。

要は楽曲をパフォーマンスしている時に「似合っている」と感じさせることが出来れば、その楽曲のポテンシャルをかなり高い点数で引き出しているということ。歌唱力・ダンス・パフォーマンス云々の話を超えて、その楽曲を「似合っている」と思わせている時点で、「上手い」のだと思います。
(以前何かの記事で読んだのですが、松山千春さんが上記のようなことをおっしゃっていたことがあり、非常に共感したことがあります。)

私は今回トシちゃんの新曲を聴いたた時、率直に「トシちゃんらしくて良い曲!」と感じたのです。
それまで特段ファンだったワケでもなく、楽曲もタイムリーに聞いていたワケではない人間が、です。
となると、固定ファン層以外にそう思わせたトシちゃんは「セルフブランディングが確固としている」と言えるのではないでしょうか。

ブランディングがしっかりしているという事は、その後の戦略が立てやすくなります。

「次の楽曲はイメージを重視した作りで固定ファン層の期待に応える」
「その次の楽曲はイメージを裏切るような作りで固定ファン層への意外性と新規ファン層の獲得を…」

万一、結果が伴わなかった場合でも、次の戦略に向けた原因分析がしやすくもあるでしょう。
というわけで、上記の観点から「確固たるセルフブランディング」を持っているトシちゃんは、商品・コンテンツとして非常に強いということが出来るのではないでしょうか。

まとめ

以上、3つの側面からトシちゃんのカッコよさ、凄さを考えてみました。

改めて振り返ると、「プロ意識をきちんと持つ」、「礼儀を怠らない」、「目的や目標を明確にし、その達成に向けてトライ&エラーをひたすら繰り返す」、「商品ブランドイメージを明確にする」・・・

企業・社会人として大切にしなければいけない要素ばかりだと感じるのです。
こう考えると、トシちゃんは自身の「歌手・アイドル」というフィルターを通して、私達に企業・社会人としてはもちろん、大人として欠かしてはいけない大切な基礎・原点の部分を教えてもらっているのではないか、そんな風にも思えるのです。

上記はあくまでも私が個人的に感じた視点です。ここまで読んでくださった皆さんの中で「こういう考え方もあるのではないか」「これは違うのでは」などあるようでしたら、もしよろしければコメントなどで教えてくださると嬉しく思います。(私自身が深堀りして考えるのが好きなだけなんですが・・・)

先の記事でも少し触れましたが、様々な部分で私達が見習ったり見直すべき考え方や信念が見てとれ、改めてロールモデルのお一人として参考にさせていただきたい、と思いました。
今後もトシちゃんの活動を見させていただくことで様々なことを学んでいきたい、そんな事を当記事を書きながら考えています。そして機会があればコンサートにも足を運んでみたいとも思います。

それでは今回はこの辺で。長々お付き合いいただき、有難うございました m(__)m

本記事内で触れた、イベント運営に関しても記事を書いています。よろしければ以下よりどうぞ。
イベント(会場)責任者・イベント(会場)副責任者が持つべき心構えと留意点
イベント責任者・副責任者の持つべき心構え、留意点とは?イベント運営スタッフの業務、アルバイトに関心のあるみなさん。各種イベント運営の責任者として通算100件強のイベントに携わってきた筆者が、イベント責任者・副責任者の業務で知っておくべき心構えと留意点について解説しています。

イベント進行役(MC)・試験監督員が持つべき心構えと留意点
イベント進行役・試験監督員の持つべき心構え、留意点とは?イベント運営スタッフの業務、アルバイトに関心のあるみなさん。各種イベント運営の責任者として通算100件強のイベントに携わってきた筆者が、イベント進行役・試験監督員の業務で知っておくべき心構えと留意点について解説しています。

イベント進行役補助・試験監督補助員が持つべき心構えと留意点
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会場内誘導員・会場外誘導員が持つべき心構えと留意点
会場内誘導員・会場外誘導員の持つべき心構え、留意点とは?イベント運営スタッフの業務、アルバイトに関心のあるみなさん。各種イベント運営の責任者として通算100件強のイベントに携わってきた筆者が、会場内誘導員・会場外誘導員の業務で知っておくべき心構えと留意点について解説しています。

イベントスタッフとして困る人の特徴
イベントの運営スタッフとしてこういうタイプはNG!各種イベント運営の責任者として通算100件強のイベントに携わってきた筆者が、イベントスタッフとして採用した時に困る人のタイプと特徴について実際にあった具体例を織り交ぜながら解説しています。

コメント

  1. 井上智子 より:

    初めまして
    本当の本来の田原俊彦に直ぐに気付いていただきありがとうございました
    ファンではない方の評価はとても嬉しく
    田原俊彦の魅力を再認識する事ができました
    トシちゃんは生放送で育った人なので
    ピンチをチャンスにする
    その時にファンが喜ぶ事をするという事アイドルとしてすべき事が身についています。
    握手会は目を見てありがとうと言ってギュギュと握り直してくれたりファンサービスは感謝の気持がないとできないと思います
    そういう優しい人です

    負けず嫌い
    自分に負けたくない
    がっかりさせたくない
    今年のツアーも期待大です
    よろしければぜひ参戦なさってください!
    化け物が観れます!

    これからも田原俊彦をよろしくお願いします!
    私なんぞがコメント入れてすみません。

    • モウカク モウカク より:

      コメントありがとうございます。管理人モウカクです。
      そんな風に言っていただき大変恐縮です。お一方お一方のコメントが大変励みになります。ありがとうございます。

      表舞台などで見せる、ある種偶像化された部分(表現違ってたらすみません)がフューチャーされることが多いですが、
      ふとしたタイミングでの一挙手一投足でその人の人間性が滲み出ること、ありますよね。
      それがその人の本質なのかなと感じます。

      今度はライブなど、是非生でトシちゃんの凄さを体感したいですね!

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