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メンターとは ~目標達成・課題解決の道しるべとなる存在~

目標達成・苦手克服
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こんにちは。モウカクです。
今回は、メンターということについて少し書き綴ってみたいと思います。

私は会社員時代から長年にわたってメンターの役割を担ってきました。
これまでの記事においても、メンター経験に基づく内容を幾つか述べさせてもらっています。
一方、「メンターって何?」という感じで、メンターという言葉に聞き馴染みがない方も一定数いらっしゃると思います。

そこで本記事では、
・メンターとはどういう役割、仕事なのか。
・メンターに求められるスキルは何か。
・メンターに向いている人はどういうタイプなのか。

などについて、モウカク自身の経験から書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。

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メンターとは?

まず、メンターとはいったい何でしょうか。聞き馴染みのない方もいらっしゃると思います。
結論、メンターとは以下のように定義されています。

メンターとは

「指導者」、「助言者」、「相談者」などを意味する言葉。
主に会社等のコミュニティにおいて新入社員、若手社員、中途社員などコミュニティ内でのキャリアが浅い人達を対象に、対話、相談、助言を通じて対象者を支援する人のこと。
一方で、対象者のことを一般的に「メンティー」と呼称しますが、当記事では「クライアント」という呼称で取り扱います。

平たく言ってしまえば、「フランクに話せる先輩社員」といった感じです。
ただ、私自身の経験で言えば、もう少し広義にこのメンターという言葉を捉えています。
具体的に言えば、「自身が人生や社会で経験したことを、必要としている人達に対話・相談・助言などを通じて還元することで、その人の人生の糧としてもらう」役割を担っていると考えます。

え?
メンターって、新人とか面倒みる先輩社員でしょ??

確かに、「メンター」で調べると上述のように紹介されていることが多いです。
ですがモウカクは、メンターというのはもっと広い定義で捉えるべき、と考えています!
メンターの役割が生かされる一番の機会が「会社内での新人・若手社員の育成の場」であるので、会社内での限られた役割として捉えられているのでは、と思います。

ここで改めて考えてみて欲しいのです。
助言、相談を必要とする場は別に会社だけとは限りません。むしろ、人生のあらゆる場面において発生する可能性があります。また、常に年長者が助言する側に立つ訳でもありません。

例えば、
・40代の人が家を建てることになった。そのために既に家を建てた経験のある30代の知人に話を聞く。
・50代で初めて起業することに。それに伴い、20代の起業経験者に経験、ノウハウを聞く。
・50代の人が家族の介護をすることに。そのために介護経験のある40代の知人に助言を乞う。

上記は全て、年下の人が助言する側に立つケースです。
要は、何らかの分野で経験を積んでいる人は未経験の人に対して助言や支援を出来るのです。年齢に関わらず。
そう考えると、メンターというのは日常生活の様々な場面で私達の支えとなる役割を担っているといえます。

メンターに求められるスキル

続いて、メンターに求められるスキルに関してみていきましょう。

対象者(クライアント)に寄り添うコミュニケーション力

上の項でも書きましたが、メンターの役割は「自身の経験を、必要としている人達に対して対話、相談、助言などの形を通じて還元、支援に繋げる」ことです。
そのために必要なことは、まずはクライアントの話をよく聴いて可能な限り理解するように努め、クライアントの抱えている状況、背景を受け入れる姿勢が必要となります。

これは「傾聴、共感、受容」と言われ、カウンセラーのカウンセリングスキルとしても必須のものとなります。

信頼関係を構築するコミュニケーション力

上の項で、クライアントに対する寄り添いが求められると書きましたが、それだけでは不十分です。
クライアントは目標達成、課題解決に対する意欲はありますが、達成解決に向かう道筋が分からずに不安でいる場合が多いのです。(そもそも、目標達成、課題解決への道筋が自分で分かっていたらメンター要らずですよね。。。)

そのような時は、メンター側が主導してクライアントとコミュニケーションをとる必要があります。
ここでいうコミュニケーションとは「メンティーとの信頼関係を構築する力」。クライアントが安心して相談できるような雰囲気・環境づくり、話題を引き出す会話力、クライアントがその瞬間何を望んでいるかを的確に察知できる観察眼などが該当します。

目標達成、課題解決へ導くためのコーチング力

メンターの役割は「自身の経験を、必要としている人達に対して対話、相談、助言などの形を通じて還元、支援に繋げる」ことと書きました。一言で言い換えれば「クライアントの目標達成・課題解決を支援する」ことです。

このためには、メンターは自身の経験からヒントを出し、クライアントに、与えたヒントからクライアント自身に達成解決までの道筋を考えさせることで、自発的成長を促進することも行います。
この点ではコーチングと共通する部分も多くなります。よってメンターはコーチングに関する知識・スキルも一通り求められることになります。

メンターとコーチングの違いとは?

コーチングは、傾聴などによりクライアント自身で答えを導き出すことを主目的とするため、アドバイスはおこないません。一方、メンターはクライアントの課題解決のため、自身の経験を元にアドバイスやシェアを実施します。

対象者(クライアント)の立場に立って物事をみることが出来る視野

意外に見落とされがちですが、メンターの役割を担う方の中にはクライアントの事情を全く考慮せず、自分が良いと思っている方法だけを示してクライアントに強要するタイプの方が一定数います。
言い換えれば、自分が過去に上手く出来てきた方法が唯一解と信じ込んでいるタイプ。

その人にとっては正解の方法でも、クライアントにとっては正解の方法とは限りません。
人間はみなさん一人一人違って当たり前です。ですがこのタイプはこの観点が理解できていないのです。
仮に、教えた方法がクライアントに適した方法なら良いのですが、適さない場合はクライアントにストレスを強いかねません。そうなると、クライアントとの信頼関係を築くのは難しくなります。

上の項でも書きましたが目標達成、課題解決するのはクライアントです。メンターはあくまでも支援する役割です。
よって、メンターはクライアントがどういう背景を持ちながら課題解決に向き合っているのか、クライアントの目線に立って物事を見る視野が必要となってきます。

メンターに向いている人のタイプ

では続いて、メンターに向いている人のタイプについてご紹介していきましょう。

上の項で書いた、メンターに求められるスキル

・クライアントに寄り添うコミュニケーション力
・信頼関係を構築するコミュニケーション力
・目標達成、課題解決へ導くためのコーチング力
・クライアントの立場に立って物事を見れる視野

これらを持ち合わせている人はもちろんメンターに向いているタイプです。

ただ、モウカクが個人的に一番適していると思っているタイプは以下のものです。
・過去に色々なジャンルの経験をし、失敗(上手くいかない)経験を多く積んできた人
・自身の過去の体験談(失敗談)を笑って明るく話せる人

これはすごく大切な要素だと個人的に考えています。
メンターの役割は「クライアントに対して自身の経験を対話・相談・助言などの形を通じて還元、支援に繋げること」と何度か書いていますが、クライアントに相談・助言をするためには、その分野における経験があり、何らかの結果を得ていることが前提となります。

そして、その経験の中で上手くいかなった経験を多く積んでいる方がより良いです。
理由は…多角的な視点で相談・助言が可能になるからです。
「○○といういうアプローチをした結果、上手くいかなかった。上手くいかない原因を△△と考えて、改善するために□□とアプローチを変えた」など、クライアントの現在地に応じて幅広い相談・助言を行うことが出来ます。
成功体験を積んでいる方でも良いのですが、場合によっては上述した通り自身の成功体験を唯一解と思い込んでクライアントにも強要してしまうリスクが考えられます。
クライアントへの幅広い対応力という点を考えれば、上手くいかない経験を多く積んでいる人の方がよりメンターに適している、と言えます。

そしてもう1点。
自身の経験(特に失敗談)を笑って話せる人。モウカクはこれを非常に意識して取り組んでいます。
強く意識するようになった私自身のエピソードを紹介します。

モウカクの新入社員時のこと。研修担当になったメンターの方がいましたが・・・
その中の1人が、自分の成功体験をひたすら話し「自分の言うことだけをやればいいんだ!」と私達新入社員に強要してきたのです。ここで違和感を感じたモウカク。

モウカク
モウカク

あれ?

みんな部署違うのに、なんで「これだけ」って言い切れるんだ??
この人は全部署を体験してきた上で言っているのか???

違和感が止まらなくなったモウカクは、メンターに直接疑問をぶつけました。返ってきた答えは・・・

口ごたえするなら、結果出してからにしろ!!!

まったく取り合ってもらえませんでした。
この時のメンターが言っていることは「自分が教えたやり方で上手くいかないハズがない。上手くいかないのはお前達のやり方が悪いからだ!!」ということになります。
これでは、クライアントの背景に寄り添ってるとは言えませんし、信頼関係を築くのも難しいです。

ちなみに、当時の新入社員がこの人のやり方で成功した事例はゼロでした。この事からも、一人一人適している方法は違って当たり前ということが分かります。
その後、この人には一度も相談することはありませんでした。寄り添ってもらえるとは到底思えなかったからです。

メンターの役割について言い換えれば、「クライアントに自信を持って課題に取り組んでもらうようにマインドを導くこと」だと言えます。
クライアントがなぜメンターを必要とするのか。不安だからです。安心感を得たいからです。つまり、メンターはクライアントに自信を与えなければいけないのです。
そのためには、自身の経験してきた失敗談を明るく笑ってクライアントに話し、助言できる人。
「先人がこういう経験乗り越えてるんだから、私にも出来る!」こうクライアントに思わせる。これが一番大切な要素かと思います。

まとめ

今回はメンターの役割について、モウカクなりの視点で書き綴ってきました。いかがでしたでしょうか。

メンターは、若手社員の育成のための存在として紹介されることが多いですが、実際はもっと広いフィールドで役割を果たしている存在です。
上で紹介してきたように、私達は日常生活の様々な場面でメンターを担う人に支えられています。
そして、皆さん自身も、誰かのメンターになりうる可能性があるのです。
皆さんが経験していることは、いつどこで誰かの役に立つか分からないのです。そう考えれば、自己啓発などでよく言われる「人生にムダなことは1つもない」という言葉もしっくり来るのではないでしょうか。

この記事を読んでくださった皆さんが、メンターについて少しでも理解、関心をもっていただけたなら嬉しいです。
皆さんも誰かから相談を受けたら、その時点でメンターとしての経験を1歩踏み出していると言えますよ。

それでは今回はこの辺で。長々とお付き合いいただき、有難うございました m(__)m

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