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イベントスタッフとして困る人の特徴

イベント運営
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こんにちは。モウカクです。

みなさんは派遣やアルバイトの募集で「イベント運営スタッフ」って良く見かけませんか?
そう、セミナー・講習・野外イベント・入試・検定試験・模擬試験etc、日々行われている各種イベントのスタッフのことです。イベント自体が1日単体で開催のものも多いので、いわゆる日勤業務として応募を考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

私は過去にイベント運営の会社に勤めており、各種イベント運営の主催、責任者として通算100件強のイベントに携わってきた経験があります。
これまでに、「イベントスタッフってどんな種類があるの?」「イベントスタッフって具体的に何するの?」「どういう人が向いてるの?」などについて、「主催者側が求めているのはこういうこと」というアプローチを含めていくつかの記事で解説してきました。

今回は、「こういう人、スタッフにいたら困るな~」という人の特徴についてお伝えしていきます。
これから挙げる点にもし該当したら、イベント運営スタッフとして再度お声がかかることは正直厳しいと思います。是非、参考になさってみてください。

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イベントスタッフとして困るタイプの人

酒臭い人

近くに寄るだけでお酒の匂いが漂い、「二日酔いで来てるの?」と疑いたくなる人。

ごく稀ですが、数名いました。
そしてこの方々、自分が酒臭いという自覚がありません。
こちらが「お酒の匂いがします」と問いただしても、以下のような感じです。

あ、そうですか?自分気にならないっすね。全然大丈夫っす。

・・・そりゃアンタは気にならないでしょう。自分の体からアルコール臭が漂っているのに気付いてないんだから。自分がよくても、他の人がよいとは限りません。他の参加者・イベント主催者がどう感じるかという視点が抜け落ちているのです。当日の業務への意識が低い人、と言えます。

そして案の定、段取りはろくに把握しておらずミスを連発。こちらが指摘すると、

昨日ちっと飲み過ぎたっすかね(苦笑)

と軽―い返答。

…おい。さっき「全然大丈夫っす」って言ってたの、どこの誰だよ?
初めてこのタイプに遭遇した時は、参加者との応対を行うスタッフでした。その時は、そのまま業務に就かせてしまい、結果として多くの参加者から当該スタッフに関して「不快だった」とお叱りを受けることとなりました。

以降、2回ほどこのタイプに遭遇しましたが、その時は業務には就かせず、帰ってもらいました。
酒臭い人については、全てスタッフ派遣会社経由での契約の人でした。後日、スタッフ派遣会社に状況報告し改善案の提示を求めたところ、以下の案が返ってきました。

スタッフ派遣会社からの改善案

・業務前日は深酒を控えるよう、該当スタッフへ徹底。
・業務当日はスタッフ全員集合してアルコール呼気検査を実施。問題なければ現地派遣。

いや、まあそうなんですが。二日酔いで業務に行くのは避けましょうって、社会人じゃなくても分かりそうなもんだけど、これが改善案として出てくるのか・・・
色んなタイプがいるんだろうな、とスタッフ派遣会社の難しさを垣間見た気がしました。

というワケで、酒臭い人(二日酔いの疑いがある人)は「当日の参加者に不快な印象を与えやすい」「頭がクリアでなく、業務ミスをする可能性が高い」「イベント自体の質、信用の低下を招く」といった観点からNGです。

業務への意識が低い人(アルバイト感覚が強い人)

業務への意識が低い人。語弊があるかもしれませんが、言い方を変えるとアルバイト感覚が強い人。これもイベント運営においては困ることが多いです。
中でも多いのが、以下のようなケースです。(割と学生さんに多いかもしれません)

スタッフ募集に応じ、面談などを経てスタッフに採用した人がいました。
真面目そうだし、人当たりなどの感じも良さそう。ここまでは問題ありません。
ところが・・・イベント当日。その人から電話。

あ、今日行けなくなったんで。スミマセン。

モウカク
モウカク

え、そうなの?体調悪くなったとか?

あ、いえ。ちょっと・・・他に用事ができて・・・

モウカク
モウカク

他の用事?

あ、別のバイトのシフトが入っちゃって・・・

…はい? 別のバイト?? ダブルブッキング???
よくよく聞いてみると、もともと別のバイトを続けていて、イベントの日はシフトが休みだったから応募した。でもその後に元々のバイト先のシフトで入ることになり、そちらを優先したい、とのこと。
こちらも難色を示し説得を試みたものの、結果は応じてくれず。

他だと、当日スタッフとして来るのですが、業務指示をしても「その仕事苦手なんでやりたくないです」と駄々をこねる人。説得しますが、渋々やる状態なので、周りからみて良い印象は持ちません。

モウカク
モウカク

…スタッフ募集要項にも業務内容書いたし、面談のときにも説明したよね?
それを了承した上で今日来てるワケでしょ?

主催側としては、こうも言いたくなります。
上記のように、割と自分本位の理由で当日キャンセルをしてくる人が一定数いましたが、この方々はみな「業務への意識が低い」という共通項があったように思います。(他にやることが出来たり、都合が合わなければキャンセルするという感覚ですかね)
一方で、イベント運営は参加者からイベントの質・主催社の信用度を観られている側面もあるので、携わるスタッフはそのイベントの「プロ」として臨んでもらわなければいけません。

よって、主催者側からみると、「日銭を稼ぐのに丁度良い」的な意識で臨んでくる人はどうしても信用度が低くなり、次回以降の採用はしにくくなります。

自分のスタイルにこだわりが強い人

自分のスタイルに強いこだわりを持つ人も、扱いに困る事が多いです。

具体例で言うと、過去に他イベントスタッフの経験が豊富なことにより、他イベントのやり方に固執して指示を聞こうとしない人になります。(年齢層が割と高めの傾向です)
イベントスタッフの経験が豊富、という点は主催者側にとって即戦力であり心強いものですが、本人のスタイルを押し通すタイプとなると話は変わってきます。当の本人は、そのやり方が最適解と信じてやっているのでしょう。ただそれが主催者の運営方法に適するとは限らないのです。

実際にあった例でお話しましょう。
セミナー形式のイベント時の事です。朝から夕方までの開催で昼休憩を挟む形式でした。参加者はお昼をその会場内で摂って良い事とし、参加者・スタッフにも事前周知していました。
ところが当日。スタッフの1人が

会場内で食事を摂れるなんておかしい。今まで経験してきたイベントではこんな事はなかった。会場内食事NGにすべきだ。もし食事してる参加者をみたら自分は注意する。

と意見を主張してきたのです。
理由を問うても「今までのイベントではそんな事はなかったから」の一点張り。

イベント経験を豊富に重ねてこられたことで、その人の中で「この方法が絶対だ」という信念が出来上がってしまっているのです。柔軟に物事を捉えることが出来ていません。結果、主催者の意図に沿った運営の進め方となっている旨説明し、何とか了承してもらう形で収まりましたが、終始納得はされていない様子でした。

また、こんなパターンも・・・
この時もセミナー形式のイベント(若年層向け)でした。当日、進行役のスタッフとして来た女性の1人が、ハイヒールでやってきたのです。

これ、一見何が問題なん? となりますが・・・
セミナー、講習形式のイベントや模試、試験などのイベントだと、参加者には集中しやすい静かな環境を用意する必要があります。スタッフの物音、足音などが参加者の集中力に影響を及ぼす可能性があるからです。
スタッフには当日服装として、足音が鳴りにくい靴、という指定をしていました。
ところが、です。上述の女性が颯爽とやってきたのです。

カツーン、カツーン。ヒールの音が鳴ること鳴ること。
こちらが服装の指摘をすると、こんな返答が返ってきました。

進行役のスタッフには威厳が必要です。威厳を出すためにはこの格好が必要なんです!

…それで出した答えがハイヒールかよ・・・
江角マキコとか米倉涼子とかにインスパイアされ過ぎだろ、アンタ・・・

言い方は悪いですが、これだとただの自己満足です。主催者の規定に沿っていませんし、参加者の迷惑になる可能性も高いです。
この時は配置変えも出来なかったため、当該スタッフには極力足音を立てないよう注意したうえでそのまま進行することにしましたが、結果、数名より「足音が不快」とのお叱りを受けることとなりました。

このタイプは、自分の言動に自信をもってやってくるため、主催者の進め方に納得いかない点があると自分のスタイルを押し通そうとして、説得にもなかなか苦労します。説得したとて、ちゃんとこちらの指示通りに動いてくれるのか、という心配は常時付きまとうことになるので、必然的に次回以降のご縁はなくなります。

体臭、香水がキツい人

体臭、香水がキツい人。正直このタイプが一番困ります。

これまでに何回かこのタイプに遭遇しましたが、人となりはとても良く、業務にも真摯な態度で臨まれる方ばかりでした。では何が問題なのかというと、「その方の存在が、参加者に不快な印象を与えてしまう可能性がある」ことになります。

具体例を挙げますと、季節は夏、野外でのイベント運営の時のことでした。
スタッフとして来場した方は、皆さん真面目で真摯に業務に取り組んでおられました。
ところが。業務開始1~2時間経過した頃です。スタッフの周辺で、不快に感じる強めの臭いが漂うのが分かったのです。他のスタッフも怪訝な顔をする人が増え、大方は臭いに気が付いたようでした。

それとなく確認すると、1名の方から該当の臭いが漂っているのが分かりました。
夏で気温も高く、外作業です。汗もかくでしょう。一生懸命、業務に取り組んでおられました。業務態度には何の問題もありません。

しかし。その後に参加者応対が控えていました。
私や他のスタッフが怪訝に感じる状況でしたので、そのままでは不快に感じる参加者が発生するリスクが高かったのです。
その後休憩をとり、涼んでもらうことで様子を見ましたが、状況は改善されませんでした。結果、担当配置を変更し、極力イベント参加者との接触を行わない業務をしていただくことで対応しました。

これについては正直、良い対応かと言われると答えに窮してしまいます。
このタイプの人達は大抵自覚がありません。(自覚がある場合、参加者応対が発生する業務にはなかなか応じないのではないか・・・と)
もしかしたら、ハッキリと伝えた方がご本人のためには良いことなのかもしれません。仮に毎日同じ職場で顔を合わせる関係であれば、思い切って指摘するのも1つの方法であると思います。
ただ当時の私は、ご本人にとってセンシティブ、デリケートな領域に踏み込んでしまうかもしれない事イベント当日のみの関係性となること、等の観点から指摘をすることは避けていました。
(スタッフ派遣会社から来たスタッフの場合、「こういう方がいました」という状況報告、所感はフィードバックしていました。)

業務態度には全く問題点がないだけに心苦しさはあるのですが、「参加者に不快感を与える可能性がある」この1点だけで次回以降のご縁はNGという判断になってしまいます。

まとめ

いかがでしょうか。今回は「イベントスタッフとして困る人」の特徴をいくつかご紹介してきました。

主催者側の観点で申し上げれば、イベント運営に最低限担保されなければいけないこと、それは「イベント自体の質」と「主催者の信用」です。
言い換えれば、「ミスやトラブルなくイベントを進行し、参加者全員に満足して帰っていただく」ということです。

少し厳しい言い方になるかもしれませんが、イベント運営のスタッフ募集に応じて採用された時点で、あなたは「そのイベント運営のプロフェッショナル」なのです。業務委託、派遣、アルバイト、募集形態は様々かもですが、関係ありません。少なくとも、イベント参加者から見たらスタッフであるあなたは「その日のイベントのプロ」なのです。イベントの質を大きく左右する存在なのです。

もちろん主催者側の人間も、当日は「プロのスタッフ」であるあなたに接します。あなたに主催者の信用を託しているのです。少し重たく感じるかもしれませんが、長年イベント運営の主催に携わった経験のある身として、リアルをお伝えできればと思い、綴った次第です。

イベントスタッフ業務は1日のみの単発業務も多いです。よって、「私にもできそう」と思って気軽に応募する人もいらっしゃると思います。
その考え自体は素晴らしいと思いますので、ぜひ積極的にチャレンジいただきたいです。

ただ一方で、イベント運営は「ミスやトラブルなく進行し、参加者が満足して帰る」ことで初めて成功と言えるもの。このイベント成功の一旦を担うんだ、という思いを持って、業務に臨んでいただけたらとても嬉しく思います。イベント終了時には、きっと「また味わいたい!」と思える達成感が待っていますよ!

それでは今回はこの辺で。長々お付き合いいただき、有難うございました m(__)m

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