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最近のスポーツ観戦から感じた、ゴール達成へのアプローチ

考え方・捉え方
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こんにちは。モウカクです。
皆さんはスポーツ観戦はよくされますか?
私は色々な競技の観戦は好きで、中継などがあるとついつい観てしまうタイプです。
(あくまでも観るのは。自分でやるのは・・・ノーコメント(-_-;))

今回は、最近のスポーツ観戦をした中で感じた「ゴール達成へのアプローチ」について、メンターやコーチング経験、心理学などの視点を踏まえて書き綴ってみたいと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。

先日行われた大相撲春場所、新入幕力士の尊富士関が13勝2敗という好成績で幕内最高優勝をされました。
新入幕力士の幕内最高優勝はなんと110年ぶりということで、歴史的快挙と話題になりましたね!!
しかも最終盤に負傷を負いながらの優勝ということでも話題になりました。

一方で、2024年3月3日に実施された東京マラソンで、日本人最高順位の選手の記録が五輪派遣標準記録を上回れず、今夏のパリ五輪への出場が適わなかったという事がありました。
まず前提として、参加された皆さんの「東京マラソンにチャレンジする」こと自体がとても素晴らしいことですし、五輪派遣標準記録突破を目指して努力された過程そのものも素晴らしいことだと感じます。

今回個人的に感じたことは、上記2つをテレビ観戦したことで感じた「ゴール達成へのアプローチ」です。

まず大相撲。
優勝を決めた尊富士関は伊勢ケ浜部屋所属。番付最高位の横綱照ノ富士関も所属し、十両以上の番付である関取を6名抱えており、稽古量が随一ということでも知られています。
尊富士関は春場所の前の初場所で優勝した照ノ富士関の優勝パレードに旗手として同行し、「いつか自分もこの景色を見てみたい」との思いを抱かれたそうです。
結果、早速次の場所で目標を達成したのですから、本当に凄いことだと思います。

コーチングの「ゴール設定」の視点で言い換えると、
初場所後に「いつか幕内最高優勝する」というゴール設定をし、次の春場所で「幕内最高優勝」というゴールを達成したことになります。

番付最高位の力士を筆頭に、番付上位の関取が多くがいる環境。なおかつ稽古量も業界屈指。
コーチング的に言えば、自分のステージ(レベル)をアップさせるにはこれ以上ない環境だといえます。
コーチングでは、自分のステージ(レベル)を上げる有効な方法として、自分より上のステージにいる人達と一緒に過ごすことが挙げられます。
自分よりステージが上の人と過ごすのは最初居心地が悪く感じてしまうものの、徐々に慣れていくことで居心地の悪さがなくなり、いつの間にか自分もそのステージに相応しいスキル・実力を身に着けている、というロジックです。

尊富士関の活躍は、自分よりステージが上の人達の環境で自分を磨くことにより、自分のステージを引き上げていき、幕内最高優勝というゴールを達成するという、コーチング的視点で考えれば自身のステージアップの好例ではないでしょうか。

春場所後の会見で、「優勝は何回でもしたい、もっと強くなりたい」と語っていた尊富士関。
「幕内最高優勝」というゴールを達成し、「強くなって何度も優勝したい」とゴールが更新されています。
更なるステージアップに向けて、自己鍛錬されるのではないでしょうか。
勝手ながら、今後の活躍を大いに期待しております!

※ゴール設定とゴール更新の話は別記事でも綴っていますので、もしご興味ある方は以下よりどうぞ。

続いて東京マラソン。
ゴール後の記者会見で参加選手が回答されていた内容について、考えさせられるものがありました。
(陸上の専門的なことは分かりませんので、あくまでも心理学的アプローチで考えてみる、といった内容ですので悪しからず)

「記録を上回るために練習してきた。自信もあった。結果的に全然足りなかった。」

間違いなく本音であろうと思います。
個人的に考えさせられたのは、「記録を上回るための練習」をどこに設定していたか、ということです。
心理学的・コーチング的アプローチだと「ゴール設定」をどこに置いていたか、です。

例えば、派遣標準記録から10~15秒上回るラインのゴール設定をしていたのか。30秒程度上回るラインでゴール設定していたのか。1~2分上回るラインの設定なのか。
100点換算で考えた場合、ゴールは100点の設定なのか、120点の設定なのか、150点の設定なのか、ということになります。

仮に100点がゴール設定だったとしたら、ゴール設定としては低すぎたのではないか、と個人的には考えます。
みなさんも経験あると思いますが、学校のテストで100点取ろうと勉強して臨んでも、100点取れないことって沢山あると思います。
要は100点取得を目指して準備しても、100点には届かず、目標の7~8割程度の達成率に留まることがままあるのでは、ということです。

私は会社員時代、先輩から毎日のように言われていた言葉があります。
「何事も100点中150点取得できるように準備しろ。100点中100点を目指しているうちは決して100点には届かない。150点取れる準備をして、はじめて100点を取れると思え。」

これ、本当にその通りだと思います。
100点中100点を目指すこと。これ自体は素晴らしいことですが、別の視点で考えると「与えられた課題をいかにミスなくこなすか」という、テクニック論とも考えられるのです。
このテクニック論にたつと、ミスなしで100点はとれますが、1つミス(想定外の事象)が発生するたびに100点から遠ざかっていくのです。

一方、150点取るために準備していたらどうでしょう。
結果、7割弱の達成率に留まったとしても、100点強はとれる計算になります。ある程度のミス(想定外の事象)があっても、カバーすることができます。また、結果的には自分自身の地力を底上げしていることになるのです。

この東京マラソンの結果から考えさせられたのは、事前準備の段階でのゴール設定をどこに置いて準備していたのかな、ということです。
失礼を承知で書いてしまえば、仮に派遣標準記録より少し短いタイムをゴール設定していたのであれば、ゴールの設定としては少し低かったのではないかと感じてしまうのです。

昨年のMGCで好結果を出し、五輪補欠として選出された川内優輝選手がレース後に語っていたこと、「もっと世界に出て経験を積むべき」この言葉が私には非常に説得力ある言葉として刺さりました。
「「世界と戦う」というゴールを達成するためには、そのステージで戦っている人達の中に飛び込んでいって自己のステージを上げなければいけない。ゴール達成のためのアプローチの仕方に改善の余地があるのではないか」私にはこのように聞こえました。

心理学的・コーチング的視点で考えると、人間は現状では達成できないレベルにゴールを設定することで成長につながると考えられています。逆にいうと、達成可能なレベルのゴール設定をしてしまうと「現状のままでも達成できるのでは?」と脳が思考し、成長を妨げる要因にもなってしまいます。
自身が達成したい目標がある場合、そこに向けてのゴール設定はより高く設定すべきなのかな、ということを改めて考えてしまいました。

実際、参加された選手の皆さんがゴールをそれぞれどこに設定していたかは分からないですし、目標達成に向けて努力されてきたことはとても尊いものと感じます。
私は陸上の専門知識がありません。練習メニューの組み方・体への負担など、様々な要素を勘案して事前準備されていると思いますので、素人が好き勝手言ってるんじゃないと思われるかもしれません。その通りだと思います。

五輪出場を目指して参加された選手の皆さんは、今回の結果悔しいだろうと思います。ただ、その悔しさは選手の皆さんそれぞれにしか味わえなかった経験であるとも捉えられるのではないかと思います。
今回の経験を生かせる局面は今後の人生で沢山あると思います。参加選手の皆さんにとって納得のいくキャリアを進んでいただきたいな、と切に思います。

以上、メンターやコーチング経験、心理学をかじってきた身として「ゴール達成のアプローチ」という観点から、先日のスポーツ観戦で感じたことを綴らせてもらいました。
スポーツに限らず、人間は日々過ごす中で何らかの目標達成に向けて活動(勉強、仕事、家事、外出 etc)している事がほとんどです。目標達成に向けた捉え方の1つとして、少しでも参考になる部分があれば嬉しく思います。

それでは今回はこの辺で。長々お付き合いいただき、有難うございました m(__)m

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