こんにちは。モウカクです。
今日はコーチングに関することについて綴ってみたいと思います。
コーチングという言葉、聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
コーチングとは、「クライアントの目標達成や現状改善のため、対話や質問を通じてクライアント自身の中にある答えや気づきを見出し、自発的な行動を促して目標達成に導く」ものと定義され、目標達成のためによく用いられる手法です。
このコーチングの基礎となる考え方で、「ゴールの設定」と「ゴールの更新」という概念があります。
「ゴールの設定」とは文字通りで、自分自身が「目標達成できた」、または「現状改善できた」姿を具体的に設定することです。
そして「ゴールの更新」とは自分自身の目標が変わった場合に、変更後の目標を達成している姿にゴールを変更することを指します。
私も会社員時代に長年メンターとして従事し、コーチングに携わる機会も多々ありました。
(コーチングとメンターって同じじゃないの?という質問も受けることがありますが、違いがあります。コーチングは上述した通り、傾聴などによりクライアント自身で答えを導き出すことを主目的とするため、アドバイスはおこないません。一方、メンターはクライアントの課題解決のため、自身の経験を元にアドバイスやシェアをします。)
これまでコーチングを行ってきた中で時々質問を受けていたのが、以下のようなものです。
「ゴールの設定ってどうやるの?」
「ゴールの更新って意味が分からない…」
コーチングをする中で、「目標達成のため、ゴールを設定しましょう」と言うと、ヘンに難しく考えてしまう皆さんがとても多いなぁと思います。(以前の私がそうでした・・・)
しかし、「ゴールの設定」と「ゴールの更新」というのは誰しも日常生活の中で無意識レベルに行っているものになります。
人生を良くするため、現状を改善するため、という前置きが付くことで「何か高尚なゴールにしなければいけない」という思考をしてしまう人が非常に多いのです。
そこで、つい先日の私の実体験をもとに、日常生活での「ゴールの設定」と「ゴールの更新」について説明してみたいと思います。
≪体験談≫日常生活でのゴール設定とゴール更新
つい先日、いつものように半分寝ぼけながら朝の食卓に付いた時です。妻から一言。
「今日、スーパーで駅弁フェアやってるね。厚岸のかきめし弁当出てるよ。」
ナヌ??
そう、数ある駅弁の中でも私の中でTOP3には入るであろう、北海道厚岸町の氏家かきめし弁当。(誰も聞いていない(-_-;))
牡蠣はもちろん、お米への味の染み具合といったらもう…絶品。初めて食べた時もスーパーの駅弁フェアで見つけたのだけど、あまりの美味しさにもう1食分スーパーに買いに走ったほど。いつか現地へ行って食べる・・・必ず(密かな野望)
というワケで、一気に目が覚めたワタクシは、その日の昼食を「かきめし弁当」にすると決め、いつもお世話になっている最寄りのスーパーA店へ行くことにしたのです。
これを「ゴールの設定」に置き換えてみましょう。
このようになります。
つまり、「かきめし弁当を食べる」というゴールに向けて、「駅弁フェアをやっているスーパーに行く」というゴール設定をしている訳です。
こう考えると、日常生活での行動1つ1つも無意識レベルで達成したい目標(ゴール)を決め、達成に向けた行動を取っていることがお分かりいただけるかと思います。
話を戻しましょう。
最寄りのスーパーへやってきた私。意気揚々と駅弁フェアの場所へ向かいます。
…ところが。
・・・・ない。
・・・・ない!
なんとしたことか。売り切れているではありませんか!!おのれ、誰だ先に手に入れたのは・・・許すまじ・・・(もっと早く買いに行けっていうツッコミはやめてくださいね・・・)
はてさて、どうしたものか・・・ひと思案した私はある結論を出します。
「車で15分程度の場所にある同じ系列のスーパーB店に行こう」
…そうです。諦められなかったのです。
A店で売り切れ、という時点で諦めるという選択肢も存在しているのです。でも私はかきめし弁当を食べたかった!
というワケで、かきめし弁当を求めて車を走らせたのです。。。
このタイミングで、「ゴールの再設定」を行っていることになります。
かきめし弁当を食べる、という目標(ゴール)は変わりませんが、目標(ゴール)を達成するためにとる行動を変えて(A店 → B店に変更)いるのです。
さてさて、B店に到着。またもや意気揚々と店内へ(懲りない(-_-;))
ところが・・・いるのです・ここも売り切れ。
ぐぬぬぬぬ・・・・
人間とは不思議なもので、欲しいと思ったものが手に入らない場合、余計に欲しくなるんですよね。
この現象、心理学では「心理的リアクタンス」と呼びます。
2軒続けてフラれた私は、家を出た時よりも遥かにかきめし弁当への想いが募っていました。
行動はエスカレートしていきます。勘の良い人はもうお気づきでしょう。
「更に最寄りのC店に行こう」
こうなります。
ただ、このC店。B店から車で40分ほどかかる場所にあります。家から換算すると約1時間はかかることになります。昼食を買うのに片道1時間・・・普通ならあまりとらない選択でしょう。
でもためらいは全くありませんでした。何故ならかきめし弁当が食べたかったから。
この例からもお分かりいただけると思いますが、「本当にやりたい、達成したい」と思っていることをゴールとして設定すると、傍からは大変そうに見えても自分自身は全く大変とは感じず、目標(ゴール)達成のための行動に突き進んでいるのです。
というワケで話を戻しましょう。
どうしてもかきめし弁当が食べたかった私。40分の車移動などなんのその、C店までまっしぐら。到着後、意気揚々と店内へ・・・
・・・ない。
・・・ないではないか!!
さすがに少し心が折れてしまった私。他に該当のスーパーは近くになく、これ以上のスーパー巡りは不可能でした。ただ!目的のかきめし弁当が手に入らなかった私、どうしても手ぶらで帰りたくはありませんでした。そこで、ラインナップにあった別の駅弁を購入して帰ることにしたのです。
ここでの行動が「ゴールの更新」になります。詳しく紐解いていきましょう。
このようになります。
当初のゴールは「昼食にかきめし弁当を食べる」です。そのゴールを達成するために、「駅弁フェアをやっているスーパーへ出かける」という行動を取りました。しかし結果、かきめし弁当を手に入れることは出来ませんでした。
そこで、新たなゴールとして「昼食に他の駅弁を手に入れて食べる」ということを設定したのです。これが「ゴールの更新」です。
皆さんの中には、「かきめし弁当が手に入らなかったんだから、ゴール更新ではなくてゴール未達成じゃ?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、かきめし弁当が手に入っていませんので、最初に設定したゴールは達成できていません。しかし。「ではどうするか(=次のゴール)」を考え、どうするか決めたら、そのことの達成に向けて動いています。(かきめし弁当を諦め他の駅弁を買う、という行動)
自ら新たな目標を定めて行動する。これが「ゴールの更新」です。
ゴール未達成の状態を敢えて言葉で書くなら・・・「かきめし弁当がスーパーC店で手に入らず、その場で立ち尽くしている状態」、こんな感じになります。さすがにこの状態で長時間過ごす人はいないでしょう。
ちなみに・・・かきめし弁当の変わりに購入した海鮮駅弁、すごく美味しかったんです!!
蟹の風味が…思い出すだけで満足。
ただ、、、どこのだったっけ? パッケージみて「よしこれ!」とはなったけど。。。
あぁ、写真も残してない。。。また巡り合うのはいつの日か・・・
まとめ
いかがでしょうか?
つい先日の私の実体験を例に、「ゴールの設定」と「ゴールの更新」にフォーカスを当ててみました。
コーチングを学んでいると、「ゴールの設定やゴールの更新が大事」という内容が基礎概念として語られることが多いです。ところが、このように改めて言語化すると、イメージがわかない、何をしていいか分からない、という人がとても多くなるのです。
無意識にハードルを上げ過ぎて考えている、ということですね。
でも心配する必要はありません。
上述した例のように、人は日常生活でのほとんどの行動について「ゴールの設定」を行い、そのゴールの達成に向けて、時には「ゴールを更新」しながら行動しているのです。
つまり、皆さん自然にできていることなのです。
人はみな、上記の思考ルーティンに基づいてほとんどの行動をしています。
「目標達成」という観点にフォーカスすることで、学術的に小難しく考えすぎてしまうだけです。
日々の生活で行っている思考ルーティンを、「将来達成したいこと」「なりたい姿」にフォーカスを当てるだけ、と考えてもらえるとイメージが掴みやすいのではないでしょうか。
やりたいことがあるけどゴール設定が分からない、という皆さん。
「ゴールの設定」や「ゴールの更新」は難しいことではありません。
日常生活で行っている思考を自分の将来にフォーカスするだけです。
この考え方・視点を、是非参考にしていただけたらと思います。
それでは今回はこの辺で。お付き合いいただきありがとうございました m(__)m
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