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「勝ち切る」ということ。「負け・失敗」から学ぶこと。

考え方・捉え方
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こんにちは。モウカクです。
先日から夏の甲子園、全国高校野球選手権大会が開催されていますね。
私自身、高校野球は昔から好きで割と各都道府県の予選から情勢を追ってしまうくらいには関心があります。
理由は…なんでしょう、1つに絞るのは中々難しいですが・・・

●高校生が全力で白球を追う姿
●負けたら終わりの一発勝負
●上記2点などから生まれる筋書きのないドラマ

といったところでしょうか。
「他のスポーツでも同じじゃねーか」というようなツッコミも聞こえてきそうですが、物心ついた時から見ていましたし、自分の中では夏の風物詩みたいな感じです。

今回は高校野球の監督の教えから、私を含む社会人世代となった皆さんに改めて考えてみていただきたいマインド・考え方についてご紹介してみたいと思います。よろしければ最後までお付き合いください。
それではいきましょう。

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「1番になる。勝ち切る」というマインド

現在の高校野球で全国屈指の強豪校と言われているのが大阪桐蔭高校です。今年の甲子園にも大阪代表として出場していますね。
その大阪桐蔭高校を監督として率いていらっしゃるのが、西谷浩一監督です。
監督就任以降、春夏併せて通算8回の優勝にチームを導いており、今年の全国大会開幕前までの夏の大会通算勝利数は歴代1位の69勝を挙げておられ、名実ともに現在の高校野球界を牽引する監督のお一人と言って差し支えないかと思います。(今年の全国大会の初戦に勝利し、通算勝利数は「70」に伸びました。)

その西谷監督が、教え子の選手達に普段から諭していらっしゃる教えがあるというのを以前記事で読み、非常に印象的だったのを覚えています。おおよそ以下の内容であったかと思います。

日本で1番高い山、1番大きい湖は何だ?

1番高い山は富士山、1番大きい湖は琵琶湖です。

では2番目は?

・・・?

2番目に大きい山は山梨県にある北岳、2番目に大きい湖は茨城県にある霞ヶ浦だ。お前達、1番高い山や大きい湖は答えられても2番目に高い山や大きい湖はと聞かれたら答えられなかっただろう。2番は覚えてもらえないんだ。だから1番になろう。

改めて考えてみると、すごく重みがあり説得力のある教えだなと感じます。
他のことでもそうですが、「日本で1番の○○は?」という問いには多くの人が答えられる傾向がありますが、2番目となると急に答えられる人が少なくなります。表現は悪くなりますが、言い換えれば「2番目は覚えてもらえない立ち位置」ということになります。

私自身、会社員時代に上記を連想させる経験をしたことがあります。
以前勤めていた会社で、全社員対象の企画・コンテンツ発案社内コンペが毎年開催されていたのですが、ある年のコンペで最後の2案に残ったことがありました。
思い返すと、当時の私は最後の2案に残ったことに驚きがありました。残るとは考えていなかったですし、最終2案に残ったということでの満足感もあったような気がします。
結果は、、、最後の最後で採用されませんでした…orz
最終2案の段階で改めてプレゼンをする機会が設けられるのですが、競争相手の社員からは「絶対に1番をとるんだ」というような気迫・熱量がありました。対する私はいうと、最終2案まで残った満足感も手伝ったのか、それまでのプレゼンとそう変わらない状態で臨んでいました。

「絶対に1番をとるんだ!」このマインドの差が最終結果に表れた部分はあるのかな、と思います。
ちなみに、1番になった社員には経営幹部や同僚からの賞賛と報奨金が与えられましたが、2番には何もありません。(こう書いてると僻んでるみたいな書き方になってますね …(-_-;))
もちろん、2番でも賞賛される場面は沢山ありますし、環境・場面によって左右される部分はありますが、上記でご紹介した私の体験は、面白いくらいに「2番は何もなかったな」と感じる出来事でした。

少し話が逸れましたが、改めて大阪桐蔭高校西谷監督の教えに話を戻しましょう。
「必ず1番になろう」このマインドセットの持たせ方が、生徒を強くさせている側面は間違いなくあると思います。
「全国各地にいる有望な子をスカウトしてかき集めているから強いんだろう」という意見も見聞きしますが、それだけではないと思います。有望な子をスカウトということであれば他の学校でも見受けられるからです。

1番にならないと、覚えてもらえない。だから1番になるんだ。

当然の摂理のような言葉に見えますが、生徒達のモチベーション・危機意識を引き出している内容でもあると言えると思います。これにより、生徒達が「自分自身のために1番をとる必要がある」という目的が明確になるからです。
例えば「目標は?」「甲子園優勝です」「理由は?」と聞かれたときに、どう答えるでしょうか。

・お世話になった人達の喜ぶ顔が見たい。
・1日でも長く仲間と試合がしたい
・やるからには目標は高く!

どれも立派な理由です。ただ見方によっては、理由というよりは「願望・希望」のようにも捉えられると思います。
一方で、「1番じゃないと覚えてもらえない」という理由。ややもすればネガティブっぽい表現にも見えますが、「1番にならなければいけない」というある種の危機意識から行動への強い想いへと繋がっているように見えます。スキルや練習量、もともとの素質はもちろんあるでしょうが、何よりも上述してきた「1番と2番の認知の差」を例に1番をとる必要性を説く。このマインドセットの持たせ方が今の実績を生んでいるのではないかと感じた次第です。

この考え方・マインドセットは私達も是非意識しておきたい観点です。

「負け・失敗」から何を学ぶか

もうお1人、高校野球の指導者として印象的な言葉を語っていらっしゃるのが、宮城県の仙台育英高校を率いる須江航監督です。
仙台育英高校は長く東北地方の強豪として知られ、全国大会の決勝に何度か進出するも跳ね返されていましたが、2022年の夏の全国大会で東北地方の学校として始めて全国優勝を成し遂げています。須江監督はその時の監督さんでもいらっしゃいます。

その須江監督が生徒達に普段から諭していらっしゃる教えというのが、「人生は敗者復活戦」という言葉です。
負けや失敗したら終わり、ではなくその後どうするかを考える。何かに挑戦して失敗したり、理想が駄目だった時にこそ人生が好転し始めるタイミングである、という意味合いを込めて諭していらっしゃるようです。
表現が適切か分かりませんが、競争事・順位が着く物事の場合、いわゆる勝者は「1位」だけです。2位以下は全て敗者というカテゴリーに含まれることになります。言い換えれば、1番になれずに2番以下になった時に自分自身がどうあるべきか、ここがその後の人生の分水嶺になるのだという教えのように感じます。

上項で、私の社内コンペ時の体験談をご紹介させてもらいましたが、須江監督のおっしゃる「人生は敗者復活戦」という言葉についても連想出来る体験があります。
その体験談とは上述の社内コンペの後日談です。コンペは毎年開催されていたので翌年も開催されました。今思えば、私は前年最終2案まで残ったことに高を括っていて、「今年も最終には行くだろう」と甘く考え、大した努力やアップデートをせず、ナメてかかっていました。
結果は1次審査で落選。当時は結構ショックだった記憶です。。。

モウカク
モウカク

去年いいとこまでいったのに…今年は何で評価してくれねーんだ!!

こんなマインドだったように記憶してます・・・
今振り返れば完全に分かりますが、当時私は前年最終に残ったという実績だけで調子にのってしまっており、その後の努力やアップデートを怠っていたのです。
何が足りなかったのか、どうすれば改善出来るのか、今後の自分には何が必要なのかetc…これらを全く考えていなかった当時の私は、須江監督のいう「敗者復活戦」に臨むマインドに全然なっていなかったのです。

仙台育英さん学校自体も何度も全国大会の決勝に進出して阻まれてきた経緯がありますので、1番になるには何が必要か、勝ち切るために必要なことは何か、この辺りの課題と向き合って掴んだ2022年の全国優勝だったようにも思えます。

上述しましたが、競争事の大半で勝者となるのは「1位」のみです。言い換えれば私達のほとんどは競争事で敗者というカテゴリーを経験しているはずなのです。
先に紹介した大阪桐蔭高校西谷監督の「1番になる。勝ち切る」マインドの礎となるのが、「負け・失敗から何を学ぶか」だと感じます。この考え方・マインドセットについても是非意識しておきたい観点です。

「負け・失敗」から学び、「勝ち切る」マインドをもつ

いかがでしょうか。
今回は高校野球の監督の教えから学びとなること、気付きとして参考になる言葉を取り上げさせていただきました。

私自身、社会に出て早四半世紀を迎えようとしています。
新卒入社の社会人なりたての頃は「こういうことをしてみたい」、「10年後には●●にチャレンジしたい」などの夢や野望(笑)もあり、大分ギラついていたものでした。
それがいつの頃からか、社会や組織の枠内で自分自身の尺度を測るようになり、「このプロジェクトでは自分はこんなものだろう」「このくらい出来れば十分かな」といった、受けのマインドになっていった気がします。
更に40歳を過ぎると自身の可能性やポテンシャル、それこそ「伸び代」ですね。それの天井を勝手に見定めてしまい、諦めが早くなってしまう。。。
(こんな自分に違和感を感じた結果、独立の道を選んだワケですが)

でも改めて考えてみてください。社会人であっても競争事という側面はあるワケです。

・営業部署内での営業成績順位
・社内での出世勝負
・競合他社との商品シェア争い

上記で挙げた通り、社会人生活の大半は他者との競争事といっても過言ではありません。
ただ一方で、上述の私のように年数を重ねる毎に社会や組織の枠内で自分自身の尺度を考え、いわゆる置きに行く、受け身のマインドになる傾向もとても多いように感じます。
言い換えると、競争事に身を置いているという環境は変わっていないのに、勝負するマインドからはどんどん遠ざかってしまっている傾向が高くなるとも言えます。

社会人として年数を重ねると、自身の経験則から行動基準を決めがちになっていきます。(私自身がそれを非常に痛感したことがあります・・・)
上記でご紹介したお2人の指導・教えは、そんな時にこそ改めて大事にしたい考え方・マインドではないかと思います。

「1番になる。勝ち切る」というマインド。
「負けた時、その経験をどう生かすか」という考え方。

この2つが上手く嚙み合ってこそ、物事は大きな成果を出すサイクルに入っていきます。
「負け・失敗」から学び、「勝ち切る」マインドをもつこと。皆さんも是非改めて意識してみてはいかがでしょうか。

連日、熱戦が繰り広げられている全国大会。選手達の躍動する姿から私も未来へのエネルギーをもらっています。各チームの皆さん、是非悔いの残らないように頑張ってほしいと思います。
それでは今回はこの辺で。長々お付き合いいただき有難うございました m(__)m

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